【IPCOM】コンフィグモードに移行できない時の対処法4選

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ネトエンの仕事の話

IPCOMを使っていてこんな事は無いですか?

  • TeraTermを誤って閉じてしまった。
  • ネットワークの不具合で接続が切れた。
  • 誰かが既に接続している

この場合、コンフィグモードに移行できなくなってしまいます。

この記事ではコンフィグモードに移行できない原因から解決策について説明します。

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発生メッセージ

ipcom# configure

<ERROR> user:”admin” have already existed in configure mode.

<エラー> ユーザー:「admin」は設定モードにすでに存在しています。

IPCOM

このメッセージが出ると自分以外にコンフィグモードのセッションがあるということです。

セッションと言ったのは実際には使っていなくてもセッションが残っている可能性があるためです。

他にIPCOMを操作している人がいないか確認しましょう。

自分が操作していて誤って切れた場合はこれから説明する方法を試してください。

原因は、いくつか考えられます。

  • 誤ってセッションを終了せず接続ウィンドウを閉じた。
  • 他の人がコンフィグモードで作業している。
  • セッションタイムアウト時間が0(タイムアウト無し)になっている。

コンフィグモードに移行できない原因は、他のセッションがコンフィグモードになっているからです。

根本原因の調査方法はパケットを確認するしかないが、PCとIPCOM間にあるNW機器全てを見る必要があるので現実的には不可能です。

解決方法は4つ

コンフィグモードに移行できない場合は以下4つの方法をどれか試しましょう。

  • 15分待つ
  • セッションを強制終了(コマンド篇)
  • セッションを強制終了(Webブラウザ篇)
  • コンフィグモードの接続数を増やす
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【解決策1】15分待つ

IPCOMのデフォルトセッション維持時間は15分です。

コンフィグモードのセッションが残っていても15分待てば自動で消えるので急いでいない場合は待ちましょう。

注意点としては、セッション維持時間をデフォルトから変更している場合は15分待ってもダメです。

セッション維持時間の確認方法

running configに下記設定がある場合はセッションが自動で切断されません。

telnet session timeout 0

【解決策2】セッションを強制終了(コマンド編)

セッションを強制終了するにはセッションIDを確認してから、セッションIDを指定して切断します。

  • セッションIDを確認:show session
  • セッションを切る:terminate session id “セッションID”

セッションIDを確認:show session

セッションIDを確認するコマンドの実行例

ipcom# show session
 The users list of login infomation.
The current session ID is"777777".  ・・①
---------- ----------------- ------------------------- ---------- -------------------------- 
ID         Username      Auth / Database    Client     Login time /Lapsed
---------- ----------------- ------------------------- ---------- --------------------------
555555         admin    pap             ssh             2023/09/01(Fri)10:00:00 ・・②
555555         admin    local                                         00:11:00     ・・③
555555         admin    ------------------------- ------------------------------------
555555         admin    Source:           1.1.1.1             ・・④
555555         admin    Destination:     2.2.2.2
555555         admin    Related role:   remote,administrator  
555555         admin    Related group:** none **         
555555         admin    Mode:              ipcom(config)#         ・・⑤
555555         admin    Command:
---------- ----------------- ------------------------- ---------- -------------------------- 
ID         Username      Auth / Database    Client     Login time /Lapsed
---------- ----------------- ------------------------- ---------- --------------------------
777777         admin    pap             ssh             2023/09/01(Fri)10:10:00
777777         admin    local                                         00:01:00
777777         admin    ------------------------- ------------------------------------
777777         admin    Source:           1.1.1.1
777777         admin    Destination:     2.2.2.2
777777         admin    Related role:   remote,administrator  
777777         admin    Related group:** none **         
777777         admin    Mode:              ipcom#  
777777         admin    Command:       show session
ipcom#

①今接続しているセッションID

②対象セッションの開始時間

③対象セッションの経過時間

④対象セッションの接続元IPアドレス

⑤対象セッションのモード

※555555がコンフィグモードを保持しているセッション

※777777がshow sessionコマンドを実行したセッション

セッションを切る:terminate session id “セッションID”

555555を強制切断します。

コマンド

terminate session id 555555
Terminate session ID "555555"? (y|[n]):y ←確認に「y」を入力してEnter
Terminate session ID "555555".     ←セッション切断成功

IDを間違えたり、存在しないセッションを指定していると下記メッセージが出ます。

<ERROR> The Session does not start except for own session. Check by "show session".

例えば、いろいろ調べているうちに15分経過して自動でセッションが切れた後に実行した場合はこうなってしまうかもしれません。

自分以外の全セッションを終了させる。

terminate session client

Terminate session of all users except this session? (y|[n]):
(このセッションを除くすべてのユーザーのセッションを終了しますか? (y|[n]):)

Terminated session of all users except this session.
(このセッションを除くすべてのユーザーのセッションが終了されました。)
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【解決策3】セッションを強制終了(ブラウザ編)

運用・保守 →運用→ログインセッション管理

セッションを指定して「切断」をクリック。

【解決策4】コンフィグモードの接続数を増やす

先に行っておきますが、この方法はオススメしません。

デフォルトでは1人しかコンフィグモードへ移行できません。

複数ユーザがコンフィグモードへ移行するには

configure user-multiplex

を設定します。

特に数字の指定はありません。

IPCOMへ接続したユーザは全員同時にコンフィグモードへ移行できるようになります。

注意点としては、2人のユーザが同じタイミングでコンフィグを編集した場合は最後に保存した方が有効になります。

元に戻す場合は

no configure user-multiplex

を設定します。

デフォルトコマンドなのでコンフィグ上から表示は消えます。

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このエラーメッセージ稼働に影響はないか?

無し

エラーなので念のために確認したいという方がいると思いますが、コンフィグモードに移行できないだけでIPCOMは動作しています。

IPCOMの最大セッション数は?

sshやtelnetなどのセッションの最大接続数は4〜6です。

機種による違いはこちら

  • EX2-1000 4セッション
  • EX2-3000 6セッション

上限を超えるセッションが発生すると既に接続済みのセッションが切られます。

複数人が接続できますが、コンフィグモードへ移行できるのはデフォルトで1人です。

セッションが切れる時間を変える方法は?

5分でセッションが切れるようにする

telnet session timeout 5

自動で切れなくする

telnet session timeout 0

デフォルトの15分に戻す

no telnet session timeout

間違えて違うセッションを終了したらどうなる?

指定されたIDのセッションは自分自身のセッションはエラーになって切れません。

セッションが切れる前にやっていた内容はどうなる?

save、commitを行っていればコンフィグへ反映されています。

コンフィグ編集中に自動切断された場合は編集中のファイルが自動保存されます。

The file saved automatically exists by the session timeout.
In order to open this file,change to administrator mode by "admin" command.
Next, change to configuration mode by "configure terminal". Finally perform
"load ipcom-autosave". This file is deleted automatically.

自動的に保存されたファイルはセッションタイムアウトまで存在します。

このファイルを開くには、「admin」コマンドで管理者モードに変更してください。
次に「configureterminal」で設定モードに変更します。最後に「ipcom-autosave」を実行します。

この自動保存されたファイルは「admin-autosave」というファイル名でIPCOMに保存されています。

自動保存されたファイルを開くには「load admin-autosave」コマンドを使います。

admin
configure terminal
load admin-autosave

Webブラウザの場合は下記メッセージが表示されます。

セッションタイムアウト時に自動保存されたファイルが存在します。

開きますか?

まとめ

IPCOMのコンフィグモードに移行できない場合の対処を4つ説明しました。

  • 15分待つ
  • セッションを強制終了(コマンド編)
  • セッションを強制終了(ブラウザ編)
  • コンフィグモードの接続数を増やす

強制切断も可能ですが、基本的には待てば解消すると覚えておきましょう。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

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